ごあいさつ

SIFN 山陰国際交流連絡会のホームページへようこそ!

ところで皆さん、「国際交流」ってどんなイメージがありますか?
これまで出会った多くの方が、「英語ができないから私には無理」とか「何を話していいかわからない」「習ったけど英語を話すのが恥ずかしい」など、ほとんどの方が英語圏から来日された方(たとえばALT)との交流をイメージされるようです。
一般的には「なんか敷居が高くてとっつきにくい」「近寄りにくい」のは、多くの日本人が持つ英語コンプレックスが原因のようです。

ある新聞記者が「何人(なにじん)かわからない人同士の交流って国際交流であっても絵にならない(新聞で取り上げにくい)んですよね」と、言っていました。このように「ビジュアル的な国際交流」を好む風潮から、外国人を招いたパーティーでは、外国の方が参加者にとっての「人寄せパンダ」になってしまう傾向があります。他の語圏の方はたくさんいるのに、その場に英語圏の方がいなければ「えー外人さんいないのぉ?」なんていう人までいます。英語だけではなく、たとえば韓流をきっかけに韓国語を学んでいる人たちの多くが、韓国人たちとの接触を求め、英語圏など他の国にはあまり関心を示さない、見向きもしないなど、それぞれの母国語や学習言語、趣向に合った国の人との交流だけを求める傾向があります。

現在日本に住む外国人の多くがアジア人であり、英語を母国語としない多くの外国人が住んでいらっしゃいます。また、戦前から地域に住んでいる在日コリアンや、結婚などで来日したフィリピン人などアジアの方々、就職で来日した中国人、日系ブラジル人など、定住・永住外国人の数は現在も増え続けています。将来的には日本でも移民局を創設して、現在の5倍(約1000万人)の在日外国人を受け入れる予定になっています。今でも出雲市を中心に約700名のブラジル人が住んでいるなど、外国人の集住地域はここ山陰にも増えつつあり、「身近な国際交流」について、行政を中心に誰でも無関心ではいられなくなっている状況です。また、何年日本に住んでいても外国人ということで「お客さん」扱いをされ、いつまでも地域に受け入れられないと、悲しい思いをしている外国人の方もたくさん知っています。

そこで、2004年に米子国際交流協会の会長を退いてから「米子国際交流連絡会」として、一人で多文化理解活動を開始し、仲間の支援を得ながら数多くのボランティア活動をしてきました。そして、情報やニーズの広域化に対応するため、2008年より「SIFN(サイフォン)山陰国際交流連絡会」を立ち上げ、在日外国人たちと共に鳥取・島根両県を跨いだボランティア活動を開始しました。

SIFN 山陰国際交流連絡会では、地域に住む外国人の皆さんを「お客さん」扱いせず、「仲間」として受け入れて(会員数の約3割)、それぞれの立場を認め合い、共に協働することを目的としています。また、国・地域・語圏で選ばず、国際交流事業に関しての情報共有を行い、できる範囲で支援を行っています。

現在まで、行政や民間団体が実施してきた様々な国際交流事業に関わってきました。詳しくは「SIFN活動実績」をご覧ください。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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